順序
我が命 神に賜いし寶(たから)なり
身をば勞(いた)わり奉仕務めん
これは、かむろ大師開祖の、尊海上人がお詠みになった歌です。
尊海上人は生涯で多くの歌を詠まれ、その歌たちは本堂の中に掲示されています。
今回の法話の中で、かむろの先生から伺ったのが、この歌。
ここはもちろんお寺なのですが、尊海上人の歌にはよく「神」という言葉が登場します。
わたしがこの歌で気になったのは、「奉仕」の前に「身をば勞わり」が来ているところ。
忘れられがちなのが、身を、心を、労わること。
会社に奉仕するばかりで、自分にとって大切な周囲が置き去りになっていないでしょうか。
周囲に奉仕するばかりで、自分にとって大切な自分が置き去りになっていないでしょうか。
もちろん、踏ん張らねばならない「瞬間」というものはあるでしょう。
しかしそれが長期間に及べばどうなるでしょうか?
守ろうとしていたものを失う結果にならないか。
1度立ち止まって、考えてみたいものです。