命のリレー
かつて、鹽竈神社の別宮で手を合わせていた時に、ふと頭の中を流れたもの。
「この一生だけでは辿り着けないとしても
命のバトン掴んで 願いを引き継いでゆけ※」
平和ということを願った時、
この一生だけでは辿り着けないかもしれないし、
またこの一生の間だけが平和であったとしても何の意味もない、
そうであるのなら、この一生、この時間において引き受けているこの役目を、ただ淡々と繋いでいくこと。
先祖が築いてきてくださったものを、より良く、「次」へお渡ししていくこと。
人の生も、人の世も、破壊と再生の繰り返しであるのなら、何度でも再生を、
より良い、より強い、よりしなやかな、より美しい、再生を。
命は、ここにある。
いつでも。
※中島みゆき 「命のリレー」